大学在学中に、在宅介護をされている介護者に目を向けた看護研究を行い、それから訪問看護に興味を持つようになりました。 病棟での経験の中で、「家に帰りたい」と本人・家族が望んでいましたが叶わない患者さまもいました。 また、急に自宅退院が決まり、準備や指導が不十分なまま退院することになった患者さまもいました。 「この患者さまは自宅で体調が悪化せずに過ごせるのだろうか。」とジレンマを抱えることもありました。 そうした経験から、患者さまの住み慣れた自宅や地域での生活を看護の面から支えられるようになりたいと思い、訪問看護を選びました。 まだまだ知識や経験が未熟で学ぶことが多いですが、経験豊富な先輩たちから教わりながら日々業務を行っております。 訪問看護では、病棟のように毎日２４時間そばにいるわけではないため、訪問時の利用者さまやご家族さまの訴えや表情、雰囲気など些細なことでも五感で感じ取ることを心掛けています。 利用者さまとのコミュニケーションも大切にしています。ふとした瞬間に、利用者さまの言葉で自分自身がほっとするような救われる場面もありました。
お休みの日は、好きな韓国ドラマやお笑い番組をみてリフレッシュしています。

Q利用者さまとのコミュニケーションで心掛けていることはありますか？

A：こちらが質問するばかりにならないように心掛けています。症状や観察ポイントを確認するために質問が多くなりがちですが、利用者さまの会話のテンポや性格に応じ、場合によっては傾聴をメインとするようにしています。

Q訪問看護をするようになって、何か印象に残っているエピソードはありますか？

A：看取りの場面は特に印象に残ります。本人や家族が望む住み慣れた環境での最期は病棟での看取りとはまた違った受け止め方があるなと思っています。

Q訪問看護は、色々な疾患の利用者さまがいらしたり、看護技術も様々必要だと思うのですが、今後どのようなスキルや知識を伸ばしていきたいと考えていますか？

A：地域で活動する看護師として、福祉サービスや社会保険などについて、もっと詳しく勉強したいと思っています。腹膜透析をしている利用者も増えてきており、知識や技術を身につけ身体的・精神的に支援できるよう頑張りたいと思います。